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Contrast Media

造影剤とは?

各種X線検査やMRI検査など画像診断を行う際に、画像にコントラストを付けたり、特定の臓器や組織を強調して画像化するために投与する医薬品が造影剤です。例えばX線写真では、カルシウムを主体とする骨は明確に映りますが、蛋白質や脂肪、水分などを主体とする臓器を画像化することは非常に困難です。そのため人工的に影をつくることが必要となり、造影剤が考案されたのです。造影剤には、生体に与える影響の少ない安全性の高い物質が用いられています。血管内に投与するタイプ、消化管内に投与するタイプ、MRI検査に使用するもの、心臓超音波検査に使用するものなど、さまざまな造影剤が開発されています。

MRI 検査とは?

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、CTのようにX線を使うことなく、核磁気の共鳴により画像を描出する装置です。人の体内にあるプロトン(水素原子核)が持つ弱い磁気を、強力な磁場とラジオ波で振動させることにより共鳴現象を起こし、プロトンから出てくる信号をとらえてその状態を画像化します。体内の状態が断面像として描写され、さまざまな病巣を発見することができます。特に脳や卵巣、前立腺、脊椎、四肢などの病巣に優れた検査能力を発揮します。

X線造影剤とは?

X線画像のコントラストは、それぞれの物質のX線の吸収率が異なることから生じます。診断したい部位と周辺部位との間に造影剤でX線透過率の差をつくり、標的部位の形態的な変化や血行状態の変化を明瞭にすることで診断が容易になるわけです。
X線造影剤にはヨードやバリウムが用いられます。これらの物質は生体内のカルシウムと同様にX線を吸収する性質があるため、濃度に比例してコントラストの高い造影ができるのです。
造影効果と安全性を高めるために、X線造影剤には次のような条件が求められます。

  1. 周囲組織とのX線減弱係数の差が大きいこと
  2. 化学的に安定であること
  3. 生体に対して副作用が少ないこと
  4. 検査後に速やかに体内から排出されること